【後味の悪い話】人間の闇(之1) http://fffkowai.doorblog.jp/archives/45654746.html
新婚の頃、旦那のお祖母さんの妹の家に挨拶に行った。古い大きな家だった。 新婚的時候,到夫家祖母的妹妹家打招呼,那是棟很古老很大的房子。 その時は玄関で挨拶して帰っただけだったが、テレビの音がすごいボリューム(Volume)だったのが妙に印象に残った。 只有在玄關附近打聲招呼就回去了,因為電視的聲音開得很大所以印象深刻。 その時は、耳が遠いのだろうくらいにしか思わなかった。 那時候只覺得大概是老了有點耳背,聽不到吧。 それから十数年後、そのお祖母さんが行方不明になって大騒ぎになった。 過了十幾年後,祖母失蹤了,引起一場大騷動。 その時初めてその家の中に入って仰天 (ぎょうてん)、奥の暗い部屋に知的障害の男性がいた。 那時初次踏進那個家時非常震驚,房子裡面還有一間黑暗的房間,住著一位智能不足的男性。
お祖母さんは無事に発見されたが、これはどういうことか姑に事情を聞いた。 祖母平安被找到事是後來聽姑姑說的。 その男性はお祖母さんの息子で、障害をもって生まれたが、 当時の医者に10歳まで生きられないと言われたため、 お祖母さんはその子を学校にも行かせず、ず~っと部屋に閉じ込めて育てていたらしい。要は座敷牢。 那個男人是祖母的兒子,因為生下來就有殘疾,當時醫生說他活不過十歲,祖母就不讓他上學,一直將他關在房間裡養大。那就是一間座敷牢。 でも家庭教師は雇って家で勉強させてたため、読み書きくらいはできるそうだ。 家裡雇用家教讓他讀書到差不多能讀書寫字的程度。 ところが、10歳になっても20歳になっても死なない。 之後到了十歲、二十歲都沒有死掉。 ついに彼が60を過ぎて、80代の母親のほうが呆けてしまった、ということだった。 如今他已經超過六十歲,八十歲的母親也痴呆了。 それからが大変だった。 從此過得非常辛苦。 呆けたお祖母さんと知的障害息子の二人暮らしの家はゴミ屋敷。 老人痴呆的祖母和智障的兒子兩個人一起住在垃圾屋裡。 お祖母さんは徘徊しまくり、何度も警察に保護されるが、家に他人を入れるのを断固拒否。ヘルパー(Helper)を泥棒呼ばわりして追い出す。 祖母經常在外遊蕩,每次都被警察帶回家、家裡不讓任何人進去、社工會被當作小偷趕出去。 姑の兄弟達で、だれが介護するかで大もめ (大もめ)。 姑姑的兄弟經常為祖母的照護問題起爭執。 最後に火事をだして、親子そろって強制的に老人施設収容となった。 最後發生了火警,母子兩人被強制送進收容所了。
座敷牢なんて、今の時代にあるなんて思いもしなかった。 原本以為現在這個時代,已經沒有座敷牢之類的東西了。 お祖母さんの兄弟なんて遠縁だし、旦那も詳しい事情を知らなかったそうだ。 因為和祖母的兄弟沒有交集,老公也不知道事情的詳細。 もしお祖母さんに徘徊癖がなかったら、親子そろって孤独死は確実だったと思う。 認為祖母大概只是有遊蕩的習慣,母子兩人會就這麼老死吧。
色んな事情があるんだろうね。 真的有很多這種事情呢。 うちの場合、知的障害の彼は小柄(こ‐がら)で大人しい人だった。 我的情況,那個智能障礙的人雖然體格嬌小,但比較懂事。 はい・ありがとう・ごめんなさい、が口癖で素直な人だったが、歯がほとんどなかった。 歯医者には行ったことがなかったみたい。 把「好」、「謝謝」、「對不起」當作口頭禪,是一個憨直的人,但因為沒有去看牙醫,幾乎沒有牙齒。 それにしても、不自然なほど大人しいと思っていたら、なんと去勢されてた!! 不只這樣,就算奇怪,但明明就很乖巧,竟然把他去勢了。 彼がまだ子供で性に目覚める前に、闇で医者にタマ抜きしてもらったそうだ。 在他還是孩子,性方面還沒有成熟的時候,暗地裡請醫生把睪丸給切除掉了。 万一、目を離した隙に家から抜け出して、人様に迷惑かけたら大変だからと、 母親は誰にも相談せずにやったそうだ。 今ならそんなことは出来ないのだろうけど。 萬一一個不小心從家裡跑出來,被別人誤會就糟了,因此媽媽到現在都沒有跟別人談起這件事。現在應該不會有人做得出這種事吧。 彼は歌を歌うのが好きだったが、その歌声を隠すためにテレビを大音量にしていたことも後で知った。 這件事我之後才知道,他很喜歡唱歌,電視的音量開得很大聲就是為了把他的聲音蓋過去。 施設入所後、お祖母さんはすぐに亡くなって、息子は今もその施設で暮らしてる。 在住到收容所後,祖母很快就去世了,兒子至今還在那裡生活。 優しい職員さんといっしょに歌を歌えるのが嬉しくて大満足のようだ。 受到溫柔的社工照料,一起唱歌很開心很滿足的樣子。 60年間幽閉されてた彼の人生の、最後は幸せそうでホッとした。 這大概是他被監禁六十年後的人生裡,最後的幸福吧。 【後味の悪い話】人間の闇(之2) http://fffkowai.doorblog.jp/archives/45654746.html
営業行ったときにあったよ、そういうの。 這是在上班的時候的事情。 地方の仕事なんだけど、取引先の人の家で話し合いしてたんだけど、 なんか鎖引きずる音しとって、なんか変だなと思ってたら、 急に俺の後ろの襖(ふすま)が開いて、スゲーデカイ男に抱きつかれた。 只是一些鄉下地方的工作,在客人家和客人聊天的時候,突然停到鎖鏈的聲音,發生什麼事了?就在我這麼想的時候,我後面的壁櫥突然打開,一個很詭異的男人抱住我。 ブルッっちゃって凍りついとったら、 取引先の人が竹を鞭みたいなのにした奴で10発くらいたたいた後、 男のしてる首輪についた鎖をひっぱっ(ひっ‐ぱく)てきながら、どっかに連れてった。 身體瞬間僵硬,這時候客人突然拿起竹子,儘管他不願意還是鞭打他十幾次,然後用項圈扣著,強行把他帶到不知道哪裡去了。
もどってき取引先の人は、「おどろいた?」ってすげー軽いのりであいさつ。 聞くに、気が狂るって暴れるようになったから閉じ込めておいたんだけど、 鎖引きちぎってきっちゃったって。 「嚇到了吧?」回來的客人輕描淡寫地問我。詢問之後,原來是因為發瘋的關係把他關在裡面,暴動而讓鎖鍊發出鏗鏗的聲音。
|
|